胆沢の佐用姫ゆかりの地探訪

佐用姫の伝承に関わる史跡は胆沢の中でも南都田に多く残されているようです。2023(R5)/9月初旬のとある日、飛勇凛メンバーが自主練しているのを横目にゆかりの地を訪ねた記録です(written by 芦刈)
なお『佐用』『小夜』など表記に諸説あるようですがここでは主に『佐用』を使いつつそれぞれの出典に合わせます。


久須志神社(奥に薬師堂)

神仏混交の名残なのか久須志神社と薬師堂が境内で隣り合わせております。訪れる際の目標としては久須志神社。
薬師堂は佐用姫が肌身離さず持っていた仏像(=薬師仏)を祀ったところ(大意)
眼病に対する御利益は佐用姫がここの湧き水を故郷に帰り母の目につけたところ盲目が快癒したという縁起によります。

胆沢町民劇場「小夜姫物語」の解説。上演当時の興奮した空気が文面に残っているような。

鐘楼に龍が描かれてます。


実りの秋を迎えるところです。曲としては蛇退治めでたい!からの豊作めでたい!という流れになっているようですね^_^)

化粧坂は神社脇のこの辺だろうという道を通り抜けてきましたが写真は撮りませんで角塚古墳へ。


角塚古墳

佐用姫が退治した(orお経の功徳により改心させた)大蛇の角が埋められているとされます。
日本最北端の前方後円墳であり被葬者は誰?とか大和朝廷進出の歴史とかの古代史ロマンもありそうなものですが、現地の看板は佐用姫の伝承を今に伝えるものが目立っておりました。

大蛇の角をイメージしたという角塚古墳公園のオブジェ。有田焼で出来てるそうです(佐用姫の故郷九州の特産ですyo)

/ ここにもあった胆沢町民劇場の解説


古跡としての寺社や古墳に佐用姫の面影を探すこともさることながら、胆沢町民劇場の題材として2回登場しこのような看板が立てられているあたり佐用姫の伝承は現代でも胆沢の地で愛されていると感じます。諸説ある佐用姫伝説の中でも胆沢劇場のそれが人物造形やあらすじの理解において最大公約数的に知られているのでしょうか(見たことないけど)、そして飛勇凛の佐用姫もですね、テーマをメンバーに伝えた時に胆沢劇場にちらっと言及があったのでこの辺が下敷きになってるのかも知れません。


【参考】

佐用姫伝説ゆかりの地を訪ねる
(旧胆沢ダム工事事務所ホームページ内 季刊胆沢ダム通信「ササラ」27号

ふるさと南都田を再発見しよう(南都田地区振興会)

Posted by hiyu-rin